忍者ブログ
(てんじんちぎのもり)絵を描くにあたり題材となった風景、気になった風景などを紹介していきます。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

冬の木を描く

EGON SCHIELE(エゴン・シーレ)の様な絵を描きたくて、生意気にも挑戦してみました。今から7、8年前の事です。
しかし…僕にはとても無理でした。まあ当然と言えば当然ですが。

高校生の頃、名古屋でシーレ展を見て圧倒されました。
それ以来、未だに僕はこの人の絵に憧れ続けています。

シーレの絵には、彼の生きていた1900年前後のオーストリアの時代背景、歴史と文化、彼の生い立ち…様々なものが自然とにじみ出ている様に感じます。彼は28歳で亡くなっていますので、実際に画家として活動した期間はわずか9年。その間作風は、もちろん変化はしているものの、ほとんどぶれる事無く終始一貫していると思えます。

凄い…感服です。

僕は、シーレをきっかけにドイツ語圏に興味を持ちました。オーストリアに住んでみたいと思いました。生活に追われ“若くして移住”の夢は叶いませんでしたが、まだ諦めてはいません。シーレやクリムト、モーツァルトやベートーベンを産んだ文化を肌で感じてみたい。そこで『芸術の謎』の答えの一つも拾って来られたら幸せなのですがね…。

今、Tokio HotelのMonsoonを聞きながらこのブログを書いています。彼らはドイツのバンドですね。まだ若いのに、切なくて哀愁があって好きです。最近良く聞いています。

シーレにインスパイア(笑)されて9年前に描いた絵が↓です。

恥ずかしい限りです。とてもかないません。自分の絵を確立出来るよう、これからも頑張ります。

auf wiedersehen
PR

山間の小さな発電所

富山県から41号線を神岡へ向かって進むと、川沿いに小さな水力発電所があります。以前、山中をドライブしていた時偶然見つけました。
橋に車を止めて「魚いないかなぁ」と妻と二人、川を覗き込んでいたのですが、橋の上から見た発電所がなかなか素敵なので写真に収めました。

僕は水力発電所が大好きです。飾りっ気の無い無機質な建物が森の中に太いパイプを伸ばして建っている姿を見ると、その違和感と存在感に思わず見惚れてしまいます。妻には「何となく外観が北海道っぽいから好きなんじゃない?」と言われました。確かに言われてみるとそんな気もします。(僕は、生まれ故郷の北海道が大好きです。)

これを後日描いたのが下の絵です。

なかなかお気に入りの一枚になりました。
地図を見ていると水力発電所ってたくさんあるんですね。
今後も素敵な発電所を探して描いてみたいと思います。

僕の描いた絵はこちらで公開しています。よろしければご覧になって下さい。

ダムを見下ろす白幡神社

先日、天気も良く暖かかったため、以前からたびたび訪れている富山県富山市の白幡神社に久しぶりに足を運んでみました。


場所は国道41号線を岐阜方面に向かった山中で、国道の隣を流れる神通川の神通第二ダムを見下ろす山の斜面に鎮座しています。

そもそも白幡神社とは源頼朝を主祭神としているらしいのですが、他にも源義家や義経と言った源氏の武将を祭っている場合もあり、源氏の氏神である八幡神を主祭神としている場合も多いそうです。この神社の主祭神に関しては、僕は詳しく分かりません。
しかしダムの対岸から目にした時の、小さいながらも毅然とした佇まいに引かれて、数年前から何となく足を運ぶようになりました。



鳥居の形状は明神系の台輪鳥居で、材質は石で出来ています。その鳥居をくぐり、両側にきれいな野花が咲く階段を上ると小さな本殿があります。手水舎などはありません。本殿は切妻造の庇を長く伸ばした流造で、シンプルで美しい神額が掛かっていました。階段と本殿の間には2頭の狛犬が配されている訳ですが、この狛犬の造形が個人的にはとても好きです。きりりとエッジが利いて、バランスも良く品があります。古いものではなさそうですが、夏になると苔で全体に緑がかってしっとりとした質感が、シャープな造形と相まって趣を高めています。


2年ほど前にこの狛犬を透明水彩で描きました。サイズはF0の小品ですが、なかなか気に入っています。この狛犬の良さを少しは引き出す事が出来たかな…と思っています。

この日、神社から見下ろしたダムを撮影していたら雨が降ってきてしまいました。その後ダム側から神社の全景を写すつもりでしたが、やむなく断念しました。ですのでここに掲載した神社全景の写真は、2年前に携帯で撮影したものです。これを見て思ったのですが、この神社はいつもきれいに草が刈られ、手入れされているように見えます。たぶん地元の方々が大切にしているのでしょうね。素敵な神社なので、これからも末永く見守って頂きたいなと、心から思いました。
        
  • 1
  • 2