空から何かを得るために 絵画 2009年03月01日 先日、F0サイズで柿の木を描きました。上市町から立山町へ向かう途中で見かけた木です。僕は車を止めて携帯で写真を撮りました。太陽の光をたくさん吸収するために、枝を伸ばし、葉をつけ、みずみずしい重い実を付け、実を落とし…全ては新しい命をつなぐために、柿の木も必死に生きているのだろうと思います。どこにでもあるちょっとした柿の木も、近くで見上げると大きなものです。カメラを向けても収まりません。対面に道を渡り、少しずつ離れながら液晶を覗いて、ずいぶん離れて柿の木の全体像を写真に収めました。カメラをおろし、もう一度柿の木を見てみると、大きな空の中で、それはそれは小さく見えました。秋の終わりの寒空に、色々な感情と教訓を頂きました。~僕が学んだ事~◆みんな自分の為ではなく次の命をつなぐ為に生きている。たぶん僕もそう。◆木の枝は空に張る根。◆美しくも無く、誰からも注目されていない柿の木も、近くで見ると意外と大きい。◆意外と大きな柿の木も、広い空の中ではとても小さい。そして僕はもっと小さい。◆カメラに収まる範囲と比べると、人間の視界は驚くほど広い。◆なのに意識して見ている範囲は驚くほど狭い。◆普段そんな事は気にしないで生きている。柿の木との出会い一つで人生が変わる可能性もあるのだから、見るもの、触れるもの、感じる事、出来る限り大切にしていきたい。学びながら、そのサイクルの中で自分も何か出来たら、それに変わる喜びはありません。 PR